12月24日(木)

    「うわっ、懐かしい。なんも変わっていない。」

    パンコルチューデへ続く道は、相変わらず、馬車が走っている。

    なんか、人が少ないような気もするが、ギャンツェのシンボルである、パンコルチューデへ向かう。

    パンコルチューデ(ギャンツェ・クンブム)は、文化大革命で破壊を逃れた、貴重なチベットの遺産です。

    やっぱ、カッコイイ!
    俺は、これが見たくて、ギャンツェ行きを選んだのだ。

    ゴンパの中へ入り、仏像などの説明を色々と受けるが、もう忘れた。
    人が少ないと思っていたが、そんなことはなく、ゴンパの中は、人が多い。

    次へ行きたそうなガイドを横目に、俺は、しばらく一人で歩くと言い、パンコルチューデの中へ。
    最上階までは、上がらなかったが、この場所にいることが、ただ嬉しかった。

    裏の丘にも登る。

    こっから眺める、ギャンツェは、かっこいい。

    息を切らしながら、パンコルチューデと街を眺める。
    時間が、戻ってゆくような。。。

    ワゴンにいたガイドと運転手に、交差点まで歩いて行くことを告げて、先に行ってもらう。


    5年前の記憶を思い出しながら、通りを歩く。

    チベットの家屋が立ち並ぶ通りに、日差しがきつく降り注ぐ。
    見上げれば、ギャンツェ・ゾンが逆光だが、見える。
    家具屋からは、トントンと何かを打つ音が、響き渡る。

    あっちの通りへ行けば、確か、おばちゃんの家だったような。
    おばぁの家も確か、この辺りだったはず。
    5年ぶりの再会とは、ならなかったが、記憶が呼び起こされたようだった。

    ギャンツェの街には、武装した兵士は、いない。

    交差点に着き、ガイドに昼食をここで食べようと、提案するが、すでに、ナンカルツェで食べることが決まっているらしく、ギャンツェを後にすることにした。

    ギャンツェ滞在時間は、わずか1時間10分。

    日帰りツアーなので、時間が無いことは、分かるが、もうちょっと居たかったな。

    でも再び、ここに来られたことは、本当に嬉しかった。
    バイバイ、ギャンツェ。

    ギャンツェを後にして、ナンカルツェへと向かう。

    ワゴンの中は、風が入ってこないので、けっこう暖かく、また眠ってしまった。
    眠るな、眠るなと自分に言い聞かすが、こういうときに眠るのが、また気持ちよくて。。。

    ナンカルツェに着き、ガイドと提携しているレストランへ。

    客は、僕の他に、欧米人が4人。後から、チベット人家族もやってきた。

    味は、あんまり期待は、していないが、玉子炒面(20元)を注文。

    しかし、期待とは裏腹に、これがまた、メッチャ、美味しい。

    トマトと玉子と面(米かな?小麦かな?)を炒めたシンプルな料理なのに、美味しい。
    この旅のベスト3に入るかも。


    ナンカルツェの街は、小さく、野良犬(チベット犬)が、多い。
    ちょっと、セルシュに似ている感じがした、街だった。

    再び、ワゴンに乗り、ヤムドク湖を目指す。

    行きと同じ道で、帰っているだけです。


    湖畔沿いの道路を走る。

    あ〜、ちょっと降りてみたいな。

    でも、眠いなぁ。

    眺めるだけに、しとこ。

    そして、朝にも来た、カムパ・ラ(峠)4750m(現地では、4830mと書いてある)へ。

    冷たい風もあり、かなり息苦しいが、ここから眺める、ヤムドク湖は、とても美しく、「トルコ石の湖」と称されるだけあって、湖面の色は、トルコ石のような青さだ。

    湖に囲まれているように、島があり、トレッキングも可能だそうだ。

    朝とは、やはり表情が違う。
    昼間の方が、良いですね。

    峠には、無数のタルチョがはためき、石を積み上げた塚(オポ)がたくさんある。

    それにしても、寒い。

    早く帰ろう!

    で、ラサに戻ってきたのが、17時過ぎ。

    ふー、疲れた。
    ほとんど、移動のツアーでしたが、メッチャ観光客気分で楽しかったです。


    夕食は、シャムデ(ヤク肉とジャガイモのカレー)
    これが、また美味しいのです。


    今日は、良く眠れそうです。