12月22日(火)

    今朝のラサは、やっぱり寒い。
    今日は、靴の中にカイロを入れている。そして、背中にも貼る。

    朝ごはんは、場所は、5年前とは、変わりましたが、まだ健在の「光明商店」でトゥクパ(3元5角)とミルクティー(5角)。どっちも値上がりしている。
    店内は、かなり薄暗い。

    通りの商店も9時くらいから、準備を始めるところが多く、活気付くのは、これからだ。

    9時半。
    時間通りに、ガイドがやってくる。

    市バスに乗って、ノルブリンカへ。
    そういや、ラサで市バスに乗るのは、初めてかもしれない。(2元)
    老人には、ちゃんと席を譲っている。

    これから向かう、ノルブリンカへは、前回に行ったこともあり、特に行きたいとは、思ってなかったが、他に行くところもないので、予定にいれました。

    ノルブリンカとは、チベット語で宝(ノルブ)の庭(リンカ)という意味で、歴代ダライラマの夏の離宮として、使われてましたが、現在は、公園となっていて、2001年には、世界遺産にポタラ宮などと一緒に、登録されました。

    さてさて、ノルブリンカに到着しましたが、閑散としている。
    この時期だからだろうか?
    入場料は、60元。
    ここも、セキュリティー チェックがありました。

    ガイドの説明をいちいち、聞きながら、見学。
    インド政府から、贈られた絵や中国政府から贈られた物など。

    人がいないので、中の写真も撮りたいのですが、ガイドがいるので、出来ない。

    5年前には、行けた、ダライラマ13世の離宮には、行けなくなっていました。


    ポタラ宮も屋上には、行けなくなってるし、ジョカンの屋上も行けないしと、入れないところが、多くなっています。

    ノルブリンカを見学した後、僕は、ガイドと共に、西蔵博物館へ。

    5年前を含め、初めて、いく場所。

    チベットを意識した外観。
    入場料は、無料でした。
    何でかは、知りません。

    ここも、セキュリティー チェックがありました。

    ライターは、このとき没収されますが、帰りに、「頂戴」って言ったら、2、3個もらえます。

    日本語の音声ガイド(20元)を付けて、一人で見学。
    ガイドは、帰りました。

    館内は、薄暗くて、冷える。
    チベット文化の歴史もありますが、石器など人類の歴史のほうが、多いような?
    石器や生活、タンカの説明。文字の説明。

    ゴンパ(寺院)から、略奪された、仏像など。

    日本語の音声ガイドがあって、ゆっくり観ることができました。
    中国的な説明もありましたが、(12世紀から、チベットは中国に取り込まれましたなど。それは、元、モンゴルです。)


    博物館で帰り道を尋ねると、中国人の兵士が、親切に教えてくれた。

    帰りは、バスには乗らず、徒歩で帰る。
    中国的な町並みは、歩いていても、つまらん。


    やっと、街の繁華街に着いて、中国のハンバーガー屋のDicosへ行きました。
    1回は、行ってみたかったんですよね。

    店員は、愛想は良い。
    客の数より、従業員が多い。

    26元のセットを注文した。

    値段の割には、美味しくない。
    日本では、手軽なファーストフードですが、中国では、高価な食事で、まだまだ敷居が高い。
    でも食堂のご飯のほうが、美味しいです。

    太陽の日差しだけが、降り注ぐ店内は、暑い。

    この二日間、漢族に間違えられ、チベタンの鋭い視線や体当たりなど、喰らってきましたが、やられたら、やり返せと、言う思いで、写真を撮りに、ラモチェへと向かった。

    ラモチェへ向かう通りの人の多さは、一定方向に進む、バルコルとは違い、入り乱れている。
    ここも人が多すぎる。

    通りの両端には、店舗や露店が並んでいますが、特に欲しい物は、無い。

    この通りは、特に兵士の監視が厳しく、住居の2階にも銃を携えた兵士が、通りを見下ろしている。

    相変わらず、チベタンの視線は厳しいが、これ以上、俺が何もされないのは、兵隊がいるからかもしれない。
    チベットが好きな俺が、チベット人からいやな目で見られ、銃を持った漢族兵士が、何も起こさせないように監視している。
    なんか俺は、彼らから、すごい守られている気さえ感じている。

    もし、彼ら、兵士がいなかったら、俺は日本人だと言う前に、何かされていると思う。
    それくらい、俺の容姿は、ややこしい。


    メインカメラのOM-2には、50mmを付けているが、構えると、ほとんど撮れないので、ローライ35Tで、ノーファインダーで撮る。
    フィルムは、モノクロ。

    ラモチェに着き、チケットも買わずに、勝手に入る。
    本堂の外観は、工事中。

    中に入り、マニ車を回しながら、コルラする。
    5年前みたいに、熱心にマニ車を回す気は、俺には、無い。
    ゴンパ(寺院)の臭いやマニ車も、ただ、懐かしい。
    ほんとに、懐かしくて。。。。


    今日で、ラサにある主要な建築物(観光地)へは、見終わりましたが、どこも、中国人の観光客は、少ない。いや、ほとんどいない。

    中国人とチベット人の間には、気まずいどころじゃない関係があるのは、皆、承知なのだ。