旅の流れでパタン
バグ・バイラヴ寺院を後にして、その次に向かった先が、ウマ・マヘシュワール寺院。
メッチャ、覚えにくい名前だ。
俺にとって、寺院へ行くことには、あまり意味は無く。
街散策においての点でしかない。
メインは、点と点で結ばれた、線にあります。
寺院から、寺院へ行く道中が、俺にとっての旅のメインになります。
しかし、キルティプルのような小さな街では、何処へ行っても路地裏って感じなので、あんまり関係ないです。
さてさて、時刻は、ちょうどお昼時なので、ご飯を食べたいが、なかなか食堂らしき店がみつからない。
ガイドブックを見てみると、ネワール食堂が紹介されていたので、行ってみることにした。
店へと通じる、通りの壁には、昔の生活道具が展示されているが、
あんまり、今と変わらないような気もしました。
ネワ・ラハナと言う名の食堂もこんな感じなんかと思いきや、コンクリートで作られた建物。
コンクリートの階段を上り、靴を脱いで店内へ。
ちょうどこのとき、日本人女性旅行者達に会い、お誘いを受けたので一緒にご飯をすることにした。
彼女達は、短い期間の旅行なんですが、よくもまぁ、何故こんな辺鄙な、キルティプルという街を選んだのでしょう?
ここ以外にも、色々な観光地へ行くようだが、キルティプルが候補に入っているのが、不思議でたまらない。
それほど、ここは、小さな街なんです。
女性が数人、集まるとかなり盛り上がる様子で、地元のお酒を数種類、注文して、飲み比べなんかしている。
俺も味見程度に、飲ませてもらったが、俺には、飲めるような代物ではなかった。
オッエー!
汚いござの上に、注文した、チャタモリとモモと彼女達が頼んだ料理が並べられた。
彼女達に「よかったら、どうぞ。」と彼女達が頼んだ料理を少しいただいたりしていた。
漬物のようなんが、美味しい。
薄く延ばし乾燥させた米は、俺には、ちょっと合わなかった。
俺が頼んだ、チャタモリとモモがきたので、これも皆で食べたが、モモ一個が大きいです。
チャタモリは、荒いお好み焼きな感じです。
揚げたモモも食べたが、蒸した方が好きかも。
みんなでこれまでのネパールなどの旅の話なんかしながら、また、写真撮影をしながらの楽しい食事。
彼女達は、これからパタンへ行くらしく、「お兄さんも行きますか?」とお誘いを受けたので、
今日は、キルティプルだけで終わらすつもりだったが、これも何かの縁です。
ご一緒させていただきます。
そんなわけで、彼女達が手配した車に乗って、パタンへ。
パタンは、カトマンドゥの南に位置する『美の都』(ラリトプルLalitpur)と呼ばれる古都。
大人6人を乗せた車は、ダルバール広場に近い駐車場に止まった。
入場料の200Rsを払い、入場券と胸に貼るシールをもらう。
これを貼っとかなければ、「おい!入場料、払わんかいな!」などと、言われるのでしょう。
パタンには、成り行きで来たが、この建築群は、圧巻だ。
僕たちは、チケット売り場にほど近い、お土産屋や売店がある建物の屋上から、ダルバール広場の建築群を見渡した。
ネパールの文化が集結したような、寺院建築群の先には、雪を被ったヒマラヤも見えた。
7年前、僕は、ここに来ていた。
一人で来た時もあったし、自転車トラベラーの岩崎さん達とも日帰りで来たな。
メチャメチャ、懐かしい。
僕たちは、これからパタン博物館へ行く人と街散策へ行く人との二手に別れた。
僕は、7年前にここへは、行っていたので、街散策へ。
kotaさんと2人、あまり遠くへ行かない程度に、街を歩く。
ダルバール広場を抜けると、観光客も少なく、地元の人たちが行き交う、まるで中世にタイムスリップしたような、
街並みが続いている。
白い仏塔の側では、リヤカーに果物を積んで、売っていたり、レンガの壁には、洗濯物が干されている。
バクタプルなどでも見ていた光景だが、僕ら旅行者から見れば、異国情緒溢れる光景が広がっている。
僕にとって、これが旅の風景でもあり、このような街を歩いて、写真を撮るのが、僕の旅です。
今は、2人なので、あまりガツガツせず、お話をしながら、ブラブラと、あっちへ行ってみましょうか?
などと言い、けっこう行き当たりばったりで歩く。
途中、地元の主婦の方々なのでしょうか?
パティと呼ばれる建物に数人が集まって、何か作っています。
「何してんねやろ?」と僕らは、覗き込むように見てみると、蒸篭の中に、細長く丸めて、角が生えたような、
変わった形をしたモノが、蒸してあります。
どうやら、食べ物らしいが、どんな味なんでしょうか?
興味津々な僕たちは、薄い、鉄板で焼いたモノと、角が生えたようなヨマリと言う、お菓子を一つずつ買って、
食べてみた。
薄いやつは、山芋を焼いたような感じで、ヨマリは、甘いが、皮の部分が分厚い。
個人的には、焼いたやつのほうが好きでした。
こんな風に、ブラブラしていましたが、そろそろ待ち合わせの時間。
戻りましょうか。
再び、皆と合流し、記念撮影をして、彼女達は、パシュパティナートへと足早に向かった。
俺は、一人で再び、パタンの街をカメラをぶら下げ歩き出した。
成り行きで来たパタンですが、
すっかり、スイッチが入ってしまった。
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