ナガルコットの夕焼け

    宿の前には、3つの道が続いています。
    右へ行く道と上へ行く道。それと、下へ行く道。
    下へ行く道は、来る時に通った道なので、どこへ行くかは、知っている。

    上へ行こうか、右へ行こうか、ちょっと悩むが、上に行ってみる事にした。
    アスファルトの道を歩いていると、道ばたに、白っぽい仮面が、置かれています。
    乾燥させているのでしょうか?木製の仮面が、十数個ありました。
    これは、お土産の仮面なのです。

    俺が、仮面を見ていると、バイクに乗ったオッサンが、俺の店に来ないか?と声を掛けて来た。
    日が暮れていたら、コーヒー飲んでも良かったのですが、日中は、カメラを持って、散歩したいので、下へと向かった。


    この道を真直ぐ歩けば、ローカルバスターミナルに着きます。
    道の側には、お土産屋や売店が、数件有り、側では、子供達がサッカーしたり、

    ゴムをボール状にして、リフティング?したりして、遊んでる。
    この遊びは、これから行く先々でも見る事となったので、きっとネパールの子供達の間で流行っている遊びなのかと思います。

    俺は、OM-2で写真を撮りながら、バスターミナルを目指し歩いていた。
    案外、早く着いた。
    バスターミナルと言っても、所狭しとバスやトラックが、停車している感じです。
    この辺りが、ナガルコットで一番の繁華街なのでしょう。
    リゾート地っぽくない、ほんの小さな街。

    俺は、こんな感じ、好きです。

    バスターミナルの近くには、丘があり、ここから夕日を見たら、良いのではと思ったが、
    あいにく、まだそんな時間じゃないので、もう一度、着た道を戻る。

    宿を通り過ぎ、まだ行ってない右側の道を行く。
    この通りには、ホテル、ゲストハウスが、ヒマラヤが良く見えるように建てられていて、数も多い。
    空を見上げると、雲が鱗のようになっていて、とてもキレイです。
    うわーっ!メッチャ、キレイやん。
    空を見上げて、こんなにも感動するなんて!


    そろそろ、夕日を見に、ローカル・バスターミナルへ行こうか。
    日が暮れる前には、着いとかないと。

    なかなか良い時間にバスターミナルに着きました。
    俺は、さっきの丘へと向かう。
    空を見上げると、どこまでも広がる、ウロコのような雲。
    太陽の周りの雲は、オレンジ色に染まりかけている。

    ナガルコットは、ヒマラヤの朝焼けが有名なので、夕焼けには、何も期待していなかったが、これは、メチャメチャ、キレイです。
    後ろを向くと、遠くにヒマラヤが見える。
    今まで、海外で、いろんな空を見たけれど、こんなにもキレイな、太陽と雲のコラボレーションは、初めてだ。
    うっわーー!
    来て良かったです。
    今、俺は日本では、感じられない感覚を感じている。

    自分を取り戻せた瞬間を見たような。
    だから、海外の旅が好きなんです。


    このまま、日が暮れるまで、ここに居たいが、空が闇へと変わる前に、宿の近くまでは、戻っておきたい。
    残念だが、丘を後にして、歩き出した。
    空を見上げると、オレンジ色だった雲が赤く染まっている。

    これで、明日の朝焼けが見られたら、満足です。

    本日の晩ご飯は、ホテルのレストランでチョウミン(焼きそば)とミルクティ。
    停電のため、電気は点いてなくて、ロウソクの明かりの中での食事。