敦煌観光、最大の目玉である、莫高窟観光を終え、街に戻って来た。
    ここからは、メインの写真をバンバン撮りたいと思っていますが、ちょうどお昼ご飯時なので、食堂へ行った。

    店のガラス戸には、排骨拉面と書いてありましたので、それを注文。
    拉面とは、引っ張った麺のことを拉面と言います。(拉とは、引くと言う意味)
    日本のように、麺があって、スープがあってって言うのが、拉麺では、ありません。
    なので、どんな料理が、出て来るのか、正直分かりません。

    で、出て来たのは、焼うどんのような感じの料理でした。
    うーん、何か、もひとつやな。肉も少ないし。

    テーブルの上には、カメラを置いているので、鏡越しに、自分を入れて、店内を撮影。
    普通、旅行へ行くと、自分の写真や景色(観光地)なんかの写真を撮りますが、俺の場合、自分の写真が、ほとんどありません。
    なので、たまに鏡越しに、自分の写真を撮ったりしています。

    さて、昼食を終えた俺は、一度、部屋へ戻り、日本から持って来ていた、最後のドリップ・コーヒーを飲み終え、
    首には、OM-2をぶら下げ、カバンには、ローライ35Tを入れて、部屋を出た。

    OM-2には、カラーフィルムが入っている。
    莫高窟では、景色ばっかり撮ってましたので、残り数枚、人を撮りたいと思います。

    排骨拉面
    環城西路にて

    郵政賓館を出て、右へ歩く。
    大通りからは、外れていますが、どっかに良いシーンが、あるかもと思い、歩き続けましたが、人がいません。
    なんでやねん!

    突き当たりを左に曲がり、歩くと、公園にさしかかった。
    反対車線には、マンションと呼ぶには、低いが集合住宅が、建っています。

    環城西路をブラブラと歩く、手には、OM-2ではなく、ローライ35Tを持っている。
    ローライには、モノクロフィルムを入れてある。
    歩道と言うものは無く、デコボコの脇道を歩いている。
    交差点があり、右へ行くと党河に架かる橋へ。その先には、昨日行った、沙州故城があります。

    俺は、交差点を渡り、真直ぐ歩く。
    この通りも環城西路ですが、通りの両側には、マーケットとなっていて、八百屋、金物屋などの日用品の市が並んでいます。
    この通りは、昨日も来ましたが、活気があふれていて、すごく好きです。

    そういや昨日、この通りの店で、驢馬肉(ロバ)を食べようと店に入ったけども、
    値段が高くて、止めて、普通に面料理を頼んだら、店員に、メッチャ嫌な顔をされて、おまけに文句まで、言われました。
    「なんで、ここに来て、驢馬肉を食べへんねん!」って感じで。
    ロバの肉、経験しとけば良かったです。

    八百屋の少年と目が合い、ニーハオ、ハローと言い、写真を撮らせてもらう。
    3回、シャッターを切りましたが、3回目には、少年は、慣れたのか、警戒心が和らいだのか、ピースをするまでになった。

    まあ、こんな感じで、街をブラブラと歩き、シャッターを切るを繰り返していました。

    時刻は、午後4時を過ぎた。
    そろそろ、鳴沙山へ行こうか。


    鳴沙山へ行くには、3路のバスに乗って、終点で降りれば良い。
    街の大通りには、バス停が、所々にあり、そこで3路のバスに乗って、2元払う。
    終点のバス停の名は、月牙泉。
    バスは、近くの駐車場に停まる。

    駐車場から、歩きで数分で、「鳴沙山月牙泉」と書かれた、入場門に着いた。
    この向こう側には、東西に約40km、南北に約50kmにわたる広大な砂漠が広がっている。

    アスファルト道路とコンクリートの壁の反対側が、一面の大砂漠とは、すごい違和感を感じます。
    こういう違和感を作り出すなんて、さすが中国です。

    もう時間は、5時前だと言うのに、日差しが強い。
    まさに、照りつける太陽と灼熱の日差し。
    こんなに日差しがキツイとは、全く予想外でした。
    街中とは、エライ違いに驚いた。
    街から、近いとは言え、近代化をしたとは言え、さすが、砂漠である。

    観光客の多くは、皆さん、サングラスに帽子、長袖の服と、特に女性は、日焼け対策をしている人が、大勢いらっしゃります。
    土産屋では、そんな事を見越してか、サングラスや帽子が売っている。

    しかし、もうすぐ夕方になるので、少しの我慢です。
    俺はと言うと、長袖の服を着ているくらいで、特に何もしていない。

    入場ゲートの左側に、切符売り場があります。
    さっそく行って、入場券を買いましたが、120元は、高いでしょう。

    月牙泉

    駅の改札口のような出入り口を通ると、目の前には、180度、一面の砂漠が広がっている。
    中国が作り上げた違和感のおかげで、一気に世界が変わった。
    これは、すごい!かなり感動していますが、
    その横には、パラグライダーやバギー、それに歩くのが嫌な人のための、バスのような乗り物。
    完全に、テーマパークと化している。

    せっかく、さっきの違和感を褒めようと思ったのに、やっぱりやめた。
    コイツ等、完全に砂漠をなめています。

    それにしても、日差しがキツイ。まさに、ギラギラしている。お土産屋で日差し対策をしとけば良かった。
    砂漠をなめていたのは、俺の方かも。
    昼間に、ここに来ていたら、きっと干涸びてしまいます。

    とりあえず、月牙泉まで行こうと、案内板に目をやると、なんとなく遠そうな気がしたので、
    10元払って、バスのような乗り物で、近くまで行く事にした。
    紫外線に弱い俺としては、こんな日差しの中を歩くなんて、嫌です。

    砂漠の道に水を撒きながら、ゆっくり走るトラックの後ろをバスは走る。
    こうして、地面を固めないと、きっと走れないのでしょう。

    砂漠の山を登っている人が、たくさん見えます。
    こんな太陽がギラギラしている中、あんな所を登るなんて、ようやるわ。
    って、見ていましたが、1時間後、俺も登る事になります。