今日が、旅の最終日。
    明日、帰国なので、今日は、思いっきり、旅を満喫してやる。
    写真もいっぱい撮ってやる!と意気込んで、宿を出た。

    今から向かうのは、敦煌、最大の観光地である、莫高窟。
    街の端から、出ているバスに乗って、ゴビ灘を走る事、約20分(7元だったような)莫高窟の駐車場に到着。
    この辺りには、チベットのチョルテンを彷彿させる茶色い、壷みたいな塔が見えますが、
    これは元の時代に造られた、墓らしい。
    砂漠の中にもあります。

    何百年も前に、造られた物が、未だに残っているのが、すごい。
    莫高窟は、さらに上を行く、1千年以上なので、奇跡としか言いようが無い。

    入場料は、180元。
    今までの入場料の中で、ここが一番高いです。
    これには、ガイド料も含まれている。

    まあ、こんなところ、一人で見ても、さっぱり分かりませんので、ガイドが居た方が、ありがたい。

    『砂漠の大画廊』と言われる、莫高窟は、敦煌最大の観光地です。
    俺自身も、ここに来られる事が、メッチャ楽しみでした。


    5世紀に始まった、石窟の造営は、以来1000年のも間、続いた。
    現在、確認されている石窟の数は、492窟あり(敦煌とシルクロード参照)、その内、観光客に公開されているのは、40カ所。
    現在、外壁などの保存工事が行われている。

    莫高窟のシンボルでもある、96窟の9層の楼閣の前に、入場ゲートがあり、そこで、普通は、カメラなど荷物を預けたりします。
    一応、撮影禁止のようですが、最近は、ケータイやスマホなんか、ありますので、
    カメラではなく、そっちで撮っている人を多く見かけました。

    さて、9層楼ですが、これは、清の時代に建造されたもの。
    その他にも、16、17窟の楼閣も清の時代だと、ガイドが言っていた。

    入場ゲートの前で、日本語が話せる、ガイドがやって来た。
    一人の観光客に対して、ガイドが一人と、メッチャ贅沢と言うか、運が良いです。
    個人で来たから、こうなったのだと思います。
    だいたい、一つの団体に、一人のガイドですからね。

    ガイドに案内されて、最初に訪れた石窟は、第96窟。
    とても大きな大仏が、出迎えてくれました。で、でかい!


    その次は、第130窟。
    ここにも、大きな大仏が、鎮座しております。
    どちらも唐の時代に建造されたもの。
    そのため、ポッチャリしています。

    床のタイルは、西夏の時代のものと、ガイドは言っていましたが、
    ガイドブックには、宋の時代と書いてある。
    この窟じゃ、なかったけ。

    その他に、訪れた石窟は、第148窟(唐)、第237窟(唐)、第244窟(隋)、
    第249窟(西魏)、第259窟(北魏)、第328窟(唐)。

    そして最後に訪れたのが、敦煌文書が発見された、第16窟、第17窟です。
    壁には、ここまで砂が埋まってましたって、いう跡がありました。
    ここが、一番人が多かったです。

    ガイドと共に、2時間かけて10カ所の石窟を見学しましたが、
    それぞれの時代背景など、説明してくれたおかげで、ちゃんと見学できました。
    そして、そのどれもの石窟が、とても神秘的で、有機的。

    無機質で無宗教で直線が多いデザインの、現代の生活空間とは、180度異なる、異世界な空間に身を置き、眺め、感じる。


    俺は、あまり信仰心なんて、持ってないので、このように、各石窟を見ていました。
    最後に、お土産屋さんで、敦煌とシルクロードという、本を買いました。
    この本は、莫高窟の壁画などの写真が、載っているので、実物を暗い中で、見るよりかは、よく見れます。
    ほんと各王朝の壁画や仏像のデザインの違いなんかも、発見できたりなんか。

    それと、俺は、行ってませんが、駐車場の前には、莫高窟陳列館がありますが、
    ここには、石窟が復元されていて、けっこう良いらしいです。
    しまった!すっかり忘れてました。

    莫高窟、ほんまに良かった。もう一度、行ってみたいと思うくらい。