嘉峪関から、酒泉の街に戻って来た。
    時刻は、午後7時ぐらい。
    メッチャ、お腹空きました。

    街には、食堂が何処にでもある感じで、探すのに苦労はしません。
    しかし、まだ日があるうちは、出来るだけ、写真を撮っていたいので、少しだけ、街をカメラをぶら下げ、ブラブラと歩きます。

    街散策のついでに、クツが欲しいなと思って、見ていましたが、なんか、ピンとくる物がない。
    それに、思ってたよりも安くない。
    ここで妥協して、買うよりも、日本で買った方が、良いかなと。
    ボロくなった自分のクツと商品のクツを見比べたり。。。

    酒泉は、鼓楼がなければ、ほんまに、何の特徴もない、普通の地方都市です。
    街も大きくて、近代的。

    商店が建ち並ぶ、歩行者通りでは、縁日のように、露店が並び、小さいながらも、子供達が喜びそうな、遊園地も出現します。
    あと、ビアガーデンみたいな、レストランもあって、これは、良いなと思いました。
    俺も、ビール飲みたいや。

    ほんまは、ビールが飲みたかったが、これは、まだお楽しみに取っておいて、
    今回の旅で、すっかりハマってしまった飲み物、酸梅湯を飲みました。
    やっぱ、これウマイ。


    はあ、もう街散策もやめよう。
    お腹も空いたし、夕食にしよう。

    今日の気分は、白飯とおかずと行きたい気分なので、食堂と言うには、少し品が良い感じのレストランへ。

    メニューは、何にしましょうか?
    肉、食べたいですね。
    豚足にしよう。あと、一品、何にしよう?
    これ!キノコとタマネギを炒めたやつ。それと、白飯。

    豚足は、やっぱ美味しいです。炒め物は、味が濃いです。
    ご飯が、進みますが、量が多くて、食べきれません。

    帰りに、売店でビールと明日の朝用の牛乳を買った。


    さあ、明日は敦煌へ行きます。
    酒泉の感想は、嘉峪関は、とても良かったです。
    街の感想は、ちょっと期待外れでしたね。

    翌朝、7時半に起きて、出発の準備をして、宿代に含まれている、朝食を食べに行った。
    この朝食のことを知ったのは、昨晩、夕食を食べた後、街をブラブラとして、部屋に戻って来たところ、
    ホテルのスタッフが、朝食券を渡しに部屋に来てくれたからだったが、
    そんなことも知らずに、俺は、パン屋へ行き、朝食用のパンを買って、戻って来たところだった。

    しゃーない。パンは、移動中にでも食べよう。

    9時頃。
    ホテルをチェック・アウトした俺は、タクシーに乗って、
    昨日、ここから酒泉の街へ向かった、西関バスターミナルへ向かった。
    昨日に着いて、今日、出発だなんて。。。

    バスターミナルへ着くと、すぐに、チケット売り場へ行き、「トンファン(敦煌)」と言って、切符を買った。
    料金は、65元で、9時40分発です。

    バス乗り場へ行き、タバコを1本、吸ってから、席に着く。
    出発まで、あと20分ほどありますが、座って、出発を待つ。

    バスは、時間通りに酒泉のバスターミナルを出発した。

    酒泉って街は、俺にとって、メッチャ印象が薄い街。
    ただ宿探しに苦労しただけなのが、印象に残ってるくらいです。
    酒泉に着いて、すぐに嘉峪関へ行ったので、街散策も、ほとんどしていない。

    期待が大きすぎた。


    なんて、思っていると、突然、街の外れで、バスは止まった。

    「何、やってんねや?」と外を見てみると、荷物を降ろしたり、運び入れたりと、しております。
    こんなん、出発前にやっとけや。
    と思うのは、旅行期間が短くて、時間的に余裕が無い、俺だけだ。

    しかし、ここは、アジアなんです。
    アジアとは、こういう所だった。
    アジアは、焦って旅するところじゃ、ないねん。
    余裕が無い旅をしている俺が、悪いんです。

    そんな風に、考えられるようになり、今まで焦っていた心が、消え去ったと言うか、開き直れた。

    日本を出発してから7日目で、やっと自分らしく、なってきました。

    今朝、食べなかったパンを一つ食べた。
    黄桃が半分のっかているパイのような物。これ美味しい。
    などと、一人感激していますが、周りの客は、上映されているDVDに夢中です。

    車窓の景色は、少しの植物しかない、乾いた大地が、広がっている。
    道は、真直ぐで、平坦なので、楽な移動だ。
    ゆっくりと景色を楽しむ事が出来ますが、代わり映えしない。


    と!そこに忽然と巨大な風車が、現れた。
    あっちにも、こっちにも。いったい、いくつあるねん!
    風力発電の風車だ。
    こんなに、たくさんの風車、初めて見ました。

    原発問題が、クローズアップされている日本にも、これほどの大地が、あればと、思ってしまう。

    風力発電地帯を抜けると、また、代わり映えしない、何もない風景が広がっている。

    俺は、ただ眺めるように、そんな風景を見ながら、残り二つのパンを食べた。
    美味しいな、ここのパン。
    このパンは、昨夜、酒泉のAILIというパン屋で買ったパンです。

    パンも食べ終わったし、風景も見飽きたので、俺もDVDでも見よう。
    カンフー映画なので、言葉がわからなくても、なんとなく理解できるし、動きがあって、楽しいです。

    そして、出発してから、約5時間後。
    今回の旅のゴール地点の敦煌に到着した。