大通りを歩いたり、たまに、脇道へ行ったりと、写真を撮りながら、大仏寺へと向かっています。
    空中には、綿が、風に流されるように、舞っています。

    やっぱり、不思議な光景だ。

    風が吹き、綿が舞う中、大仏寺に到着した。
    綿が、服の中にまで入ってきます。

    入場料は、41元。国家AAAA級景区(日本で言う国宝級?)なので、高いですね。
    大仏寺は、マルコ・ポーロも訪れたことで有名だ。

    大仏寺は、張掖が西夏に統治されていた1098年に建立された寺院です。
    現存している建築物は、大仏殿と蔵経殿と土塔らしい。

    境内は、広く、立派な門をくぐると、大仏殿があります。
    ものすごく風格が漂う、建築物。壁の一部分には、鳳凰のレリーフもありました。
    そして、このでっかい建物の中には、涅槃仏像があります。


    粘土で作られた塑像ですが、屋内にあったので、こんなに保存状態が、良かったのでしょう。
    建物の端から端まで、あるくらい大きいのですが、見る側の奥行きが、狭くて、近いです。
    マルコ・ポーロも狭いって感じたのでしょうか?
    長い時を超え、同じ場所に立って、同じ物を観ているなんて。。。

    境内を歩くが、日差しがきつくて、暑いです。軒先を歩き、移動する。

    そして、なんとこの寺院には、チベットの仏塔、チョルテンが、そびえ立っております。
    こんな古くて、大きいチョルテンには、なかなか、お目にかかれない。
    この塔の高さは、33mあり、金剛宝座塔と言います。

    まさか、河西回廊で、チベットを感じる事が出来るなんて!感激です。

    次は、大仏寺からも見えていた、万寿寺木塔へ。
    現在は、寺はなく、この木塔だけが、残っています。
    でも、木塔の裏に、建物があったけど。。。あれは、寺じゃないんか?

    この塔は、高さが33mあり、1925年に改修されましたが、なんと!釘を使わない、中国でも数少ない建造物で、とてもカッコいいです。
    風が吹くと、屋根にある、鈴が揺れ、透明感のある音色を奏でていた。

    昔の中国人は、こんなセンスの良い物を造っていたのに、何で今は、こんな無愛想で、テキトーやねん。

    上:万寿寺木塔
    右:牛肉砂鍋とパン

    あー、お腹空いた。

    お昼ご飯は、色んな飲食店が集まって出来ている、美食街で一軒の店に入り、牛肉砂鍋とパン(8元)を食べました。
    このパン、メッチャ、スープに合ってました。美味しかった。

    張掖に来て、写真もやっと、完全にスイッチ・オンです。
    これは、以前から感じていた事ですが、中国って、ほんまに写真が撮りにくい国です。

    観光地は、ともかく。街中は、本当に撮りにくいです。
    カメラをぶら下げて、街を歩く。
    それだけでも、見てくる人が多く、かなり目立っています。周囲の人達の視線が鋭くて、嫌です。

    しかし、そんな事も言ってられません。
    日数的にも余裕が、ないし。

    考えても、良いシーンに出会える訳ではないので。とりあえず、歩いていますが、クツが、だいぶ痛んできたので、
    良いのがあれば、買い替えたいと思いながら、ブラブラと街を歩いています。
    でも、なかなか良い感じのが、ございません。

    すっかり日も傾き、夕食へ。
    本日の夕食は、ガイドブックにも載っている、孫記炒炮と言うお店へ。
    ガイドブックに載っている、お店へ行くなんて、メッチャ旅行者気分です。
    いや、旅行者です。

    炒炮(チャオボー)

    ここのお勧めは、炒炮(チャオボー)と言って、短いうどんの様な物に、柔らかく煮込んだ豚肉が、
    入った料理です。似たような物なら、家でも出来そうな感じ。
    そして、豚肉のドカ食い。

    俺は、炒炮(大)を頼みましたが、他のお客さんは、炒炮と肉の塊をみんなで食べてる人が、多いです。
    みんな、何かに取り憑かれたように、肉を食べてます。
    肉の骨が床に散らばったりと、あんまりキレイな光景じゃ、ございません。

    炒炮は、肉が柔らかくて、とても美味しかったです。

    あーあ、張掖が、今日で終わりやなんて、嫌やな。
    せめて、あと1泊したかったです。

    とても気に入った張掖を去り、明日は、酒泉へ。