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    甘粛省の南東部に位置する、天水は、かつて、シルクロード貿易の中継地で、水が美味しいことで有名でした。
    ここの水は、特産品となっているらしく、肌にも良いらしいと信じられている。
    俺は、そんなこと分かりませんが、普通に売店で、ペットボトルの水を買ってました。

    列車を降りて、天水駅を出た。
    天水の駅前の街は、ガイドブックによると、寂しい感じがすると書いてありましたが、
    そんなことはなく、狭い街ですが、立派な地方都市です。

    さて、宿を探さないと。
    こんなことで、貴重な時間を無駄にしたくない。ここには、1泊しかしないのだ。

    駅を背にし、左右には、ホテルがあります。
    どっちに行こうか?

    一度は、左側へ行こうとしたが、やっぱ止めて、右側にある、「麦積大酒店」へ。
    フロントへ行き、値段を聞くと、1泊=204元だ。(約2800円)

    うー、高い。と思いながらも、時間は、もう12時を過ぎている。
    時は金なり。早く、麦積山石窟へ行きたいと、チェックイン。


    麦積山石窟から、帰って来てから、左側のホテルを見ましたが、こっちの方が、40元も安かったです。(しまった!)

    ぐずぐずとしている時間は無く、部屋にリュックを置いて、部屋を出て、宿の間の前にある麦積山石窟行きのバスに乗った。(5元)

    ここのバスも、兵馬俑ほどではないが、列をなしていましたが、お一人様の俺は、席に空きがあったので、すぐに乗れた。
    これは、ラッキーでした。

    しかし、一人掛けのイスに、男二人が座っている状態。
    そんなバスに揺られる事、約1時間。
    麦積山石窟の駐車場に着いた。
    途中には、のんびりとした村のような所もあり、降りてみたかった。

    今日は、朝から、まだ何にも食べておらず、何か食べておきたいが、
    はやる気持ちが、先走り、チケット売り場へ行き、チケットを購入。(70元)

    麦積山石窟は、日本語で書かれた説明文などありましたが、入場券の「券」と言う字が、「巻」となっていました。

    入場券売り場から、麦積山石窟までは、アスファルト道をしばらく歩かなければいけない。
    車もありましたが、団体客用なのか?

    麦積山石窟

    「うそ!しんどいやん!」と思ってましたが、天気もよくて、気持ちいいくらいの散歩。
    森林浴とまでは、いかないが、歩いていて、気持ちがいい。
    道中にある露天で、アイスクリームを食べながら、歌を歌ったりしながら、歩いてました。

    麦積山石窟は、すぐそこだ!
    俺が、天水に着た理由は、この麦積山石窟を見たかったからだ。

    今回の旅は、西安~敦煌までの河西回廊と呼ばれる、ルートです。
    この辺りには、石窟が多く存在しているので、2つは(麦積山石窟、莫高窟)行きたいと思っています。

    麦積山石窟は、中国三大石窟には、入りませんが、四大石窟には、入るとも言われる、すごい所です。
    ちなみに、三大石窟は、莫高窟(敦煌)、龍門石窟(洛陽)、雲崗石窟(山西省大同市)です。

    石窟に近づくにつれて、お土産屋や屋台などを見るようになった。

    朝から、まだちゃんとしたものを食べてないので、石窟へ行く前に、チマキのような、
    餅米に甘い蜜がかかっているのを1つ(2元)食べました。

    さあ、お腹も満たされたので、麦積山石窟へ行きましょう!

    麦積山の名前の由来は、遠くから見ると、麦藁を積み上げたような形に見える事から、付いたと言われています。


    石窟の数は、東崖に54窟。西崖に140窟。合計194窟の石窟が、現存しています。
    その中の第44窟の塑像は、西魏様式の美の集大成とも言われている。

    そんなことを知ったのは、日本に帰って来てからで、その時は、俺には、ガイドブックの情報しかありませんでした。
    こういう場所に来るのであれば、多少は、予備知識は、あった方が良いと思います。

    そんな事は、知らなくても、ここは見応えありです。
    いや、やっぱ知ってた方が、良かった。今更ながら、後悔しております。

    岸壁には、蜂の巣のように石窟が作られています。
    これを桟橋のような階段を上り下りして、見学するのですが、高い所が、苦手な俺は、メチャメチャ怖かったです。
    「下を見るな。」と言い聞かせながら、見学してました。

    それぞれの石窟のは、柵や網がしてあるので、暗くて見えにくい石窟もありましたが、そんな時は、ケータイカメラで、カシャです。
    出来た当時は、さぞや色鮮やかだったんだと思います。

    しかし、昔の人は、こんな所に、どうやって、こんな物を作ったのでしょうか?
    岩を削り、石窟を作り、粘土で仏像を作って、色を塗ってと。
    ここまでやるには、ここまでしたいと言う、強い信仰心が、あったのでしょう。

    高所での見学は、腰が引けて、怖かったですが、見る事が出来て、本当に良かったです。


    夕方、天水駅前に戻って来て、やっと、まともな食事にありつく。
    宮鶏爆丁と白菜炒粉と白米(28元)。いやー、美味しすぎた。ほぼ完食しました。
    店員の姉ちゃんが、ハエ叩きを振り回す中での食事でした。
    人が食っている中での殺虫剤は、アカンやろ。

    食後、街を歩いてみました。
    小さい街ですが、けっこう賑やかで、カメラ片手にブラブラ。
    涼粉や真清のパンを売っている屋台も多く、果物屋も、なんでか多かった。

    東西に延びている歩行者道は、東側は、服屋さんや家電を売っている店が多く、
    西側には、飲食店が多かった。
    夜には、駅を背に右側。西側の通りを歩き続ければ、屋台街があります。
    裸電球を灯した屋台が、いくつも並んでいます。
    羊肉、牛肉、魚などの焼物の屋台で、ビールを飲みながらって、気持ち良さそうです。
    でも今は、お腹いっぱいなので、見てるだけでしたが。。。

    さあ、明日は、蘭州へ。