陝西省の省都である西安は、かつては、長安と呼ばれ、シルクロードの起点となった古都です。
    日本で言うなれば、京都のような所なんでしょうか?

    西安は、昔から国際都市として、名を馳せてますが、今現在でも国際都市で、街中には、欧米人を多く見かけた。

    そんな古都西安は、史跡も多い。
    西安の街のシンボルでもある、鐘楼と鼓楼。
    盛唐時代の面影を残す、大雁塔と小雁塔。
    郊外には、東側には、世界遺産でもある、秦の始皇帝陵と兵馬俑、その近くには、玄宗と楊貴妃で有名な華清池と驪山。
    西側には、法門寺や乾陵や昭陵など、全部行ってみたいけど、そんな悠長な時間は、ございません。

    今回の旅は、たったの10日間なのです。
    全てが、駆け足のような旅。
    西安にも、夜中に着いた昨日を含め、3泊なのです。

    別に観光地を巡る旅をしたいわけではなく、カメラをぶら下げ、街を歩き、良いシーンを探し、写真を撮りたいだけなんです。
    観光地は、散策の到達地点で、その過程が、俺にとっては、重要なのです。

    しかし今回は、絶対に行きたい観光地が、いくつかあります。
    西安では、明日に行く、兵馬俑。

    朝ご飯
    屋台に並ぶ食材

    そんなわけで、2日目の今日は、カメラをぶら下げ、街散策へと足早に繰り出した。

    その前に、朝ご飯と。
    宿の前の通り、菊花園と言う名の通りには、朝には、屋台が出現し、通勤、通学する人が賑わっている。

    「朝ご飯は、何にしようかな?」
    軽い感じの物が、ええなアと、サンドイッチみたいな物の屋台を発見!

    これは、西安の朝食の定番なのか?
    こんな屋台は、けっこう多く見かけた。

    一度、食べてみようと、一つ注文。
    でっかい、カスタネットのようなパンの間に、目玉焼きや、野菜の漬け物などを入れてゆく。
    確か、3元だったような。

    パンは、けっこうモサッとした感じで、メッチャ喉が渇く。
    東大街を歩きながら、モグモグと全部食べましたが、あまり好きじゃない。

    一夜明け、朝の西安の街は、車も人も多い。道路も広い。まあ都会なので、あまり違和感も感じない。
    行き交う人々は、きっと、通勤や通学の人が多いのでしょう。

    俺は、もっと安い宿は、ないかな?と一軒の今、泊まってる所よりも、明らかにボロい宿へ行き、
    1泊いくらかと、聞いてみたら、今泊まっているホテルの方が、安かった。

    なんか宿探しは、今回の旅では、時間の無駄だ。
    時は、金なり。

    さあ!まずは、鐘楼へ行ってみよう!

    鐘楼と扉に彫られた鹿、鐘楼からの景色

    西安のシンボルでもある、鐘楼は、4つの大通りが交わる中心にあります。
    建てられたのは、唐の時代ではなく、明の時代の1384年。
    かつては、鐘で人々に、時を知らせていました。

    現代建築が立ち並ぶ街の中で、堂々と建っているのが、これまた格好良く、これぞ風格って感じです。
    こんなに長い間、建っているってことは、鐘楼や鼓楼は、人々から、愛されていたんですね。

    さてさて、どうやったら鐘楼に行けるのでしょうか?
    交差点には、信号や横断歩道は、ないし。。。

    あっ!地下道か。

    タイムトンネルでは、ないが、大阪の地下道よりも幅が広い。
    案内板があり、有名な観光地なくせに、ショボイ、チケット売り場に着いた。

    「鐘楼だけなら、27元。鼓楼とセットならば、40元。」だと、係の人に言われるが、
    あー、どっちか一つ見られたら、ええわと思い、鐘楼だけのチケットを買ったが、
    40元のチケットを買っとけば良かったと、後から後悔する。

    切符売り場から、鐘楼へ続く地下道は、お土産売り場となっている。

    距離が短い、お土産売り場を抜け、地上にでる階段を上がる。
    地上へ出ると、日差しが、ちょっとキツい。

    近くで見る鐘楼の第一印象は、デカイ!です。なんと高さは、36mあるらしいです。
    外観は、3層ですが、実は、2階建てです。楼閣の中は、薄暗い。

    楼閣の扉には、故事が彫られているらしいが、俺には、よく分かりません。
    故事の彫刻を見たとき、思わず、十二国記のオープニングを思い出してしまった。
    鹿が麒麟に見えました。

    景色は、良くて、東西南北の通りが見渡せるここが、西安の中心だということが、わかる。

    俺は、こんな中国建築の色使いや形が、好きなので、屋根を見上げたりして、写真を撮りながら、楽しく観光しています。
    一人で出かけて楽しいと感じるのは、海外旅行くらいです。

    やっぱ、鼓楼も行こう。
    あーあ、40元のチケットを買っておけば、良かった。

    鼓楼と鼓楼からの景色

    鐘楼から、鼓楼へは、500mほど。
    再び、地下道を通り、地上に出て、まっすぐ歩くと、すぐに着きます。
    ほんと、中国の都会の道幅の広さは、国土が広い、この国らしいです。

    さて、鼓楼に着きました。
    鼓楼は、鐘楼よりも4年早い、1380年に建てられました。
    鼓楼には、大きな太鼓が置いてあり、昔は、それを鳴らせて、時を知らせていた。
    ゆえに鼓楼と呼ばれているのである。

    今も鼓楼の周りには、太鼓が置かれています。なんでか、ゴミ箱も太鼓の形。

    それにしても今日は、暑いくらい天気が良いです。
    日焼け止めを塗ってくれば、良かったと、鼓楼の軒先の日陰になっている所に座って、休憩。

    鼓楼の下には、なんか良い感じの通りがあります。
    楽しそうな予感。
    行ってみよう。