ブラブラ、ヴィエンチャン

     朝、地図とヴィエンチャンのお勧めを知りたくて、ラオス観光局へ行ったが、パンフレットを数枚もらっただけで、たいした収穫もない。ショボすぎます。
    この後、俺は銀行に。ルアン・パバーンであんなにあった札束は、見る見る減っていき、また両替をしなければならなくなってしまった。
    今回はUS20$を両替して170,500Kipがギリギリ財布に入りました。

     金もできたことなので、観光局のおっちゃんが行ってみな!と勧めてくれた”ブッタ・パーク”に行ってみることにした。

    俺はトゥク・トゥクをチャーターし(40,000Kip)LET'S GO!。
    コンクリート製のさまざまな形をした仏像がありました。
    これに色が着いていたら、楽しいやろな。と想像して見ていましたが、一人じゃツマラン。
    30分ほどでここを後にして、モーニング・マーケットに帰った。

     俺はどこででもそうだがマーケットが大好きです。
    ここのマーケットはでかい。きっとラオス中で一番でかいと思います。
    なんてったってここは首都なんですから。
    でかいだけあって、中にはいると、方向感覚がなくなってしまいそう。

    トゥク・トゥクの運チャンとブッタ・パーク

     やっと外に出て、次に俺が向かったのは、ラオスの凱旋門。
    正式な名前は知りません。そしてこの凱旋門は南国らしく、中途半端なまま工事が終了してます。
    しかしここからの眺めは良かったです。これが首都なのか?という風景を見ることが出来ました。
    でもラオスはこれくらいの方がいいかもしれない。

     次の日も俺は、カメラをぶら下げ、あてもなくヴィエンチャンをブラブラ。
    用事と言えば、手紙を出しに行くことぐらいです。
    しかし何故か今日は、やる気が起きない。
    やることなすこと、消極的で中途半端です。
    「なんでやろ?俺、こんなにも自由やのに。」旅の疲れなのでしょうか?
    モーニング・マーケットの隣の青空マーケットにも行ったが、なんか俺がパッとしてません。
    これじゃダメだ。なんとかしなければと考えた俺は、屋台を食い尽くせと、勢いよく、屋台へ行き、オレンジシェイクを飲んだり、なんの肉か知らないけれど食ったりと、そのつど写真を撮りながら、屋台のはしごをしていた。

    市場と煎餅売りの少女

     すっかり充実したので、もう夕方になってしまいました。
    こういうときは、無理してでも積極的に。ですね。
    そして晩飯はいつもの食堂で。初日こそ違う食堂だったが、二日目からは朝と晩はこの食堂で食っている。
    ここのねえちゃんとも話をするようになり、店に入った時に出てくる飲み物が最初は水だったのに、今は、お茶に変わっている。

    しかし俺は明日ここを離れ、ラオスの南の街サバナケットに行く。

     ヴィエンチャンも、もっと居たいがカードが使えないので、金が続きません。
    トラベラーズ・チェックはあとUS150$くらいしかありません。
    2日連続で昼寝してもた。

    ヴィエンチャンの寺院にて




    恐怖の街、サバナケット

     昨日、寝たのがメッチャ早くて今日、起きたのが5時半。
    ここヴィエンチャンも少し名残惜しいが、ダラダラとはしてられません。
    ヒマワリの種とトウモロコシのウオッカを部屋に残してチェック・アウト。
    トゥク・トゥクを拾って、5,000Kipでバスターミナルまで行き、そこで雨の中、朝食。
    フランスパンのサンドイッチとコーヒー。でかすぎて食いきれず。

     バスは予定より30分遅れで、出発。(25,000Kip)サバナケットへ向けてGO!
    バスは、まだ雄大にはなっていないメコン川に沿った道路を走っているが、車窓の風景は単調だった。
    そしてバスは約8時間、サバナケットに到着したが、このバスはちょくちょく止まっていたので、走行時間は約7時間ほどだ。
    乗客の誰かが、トイレに行きたくなっら、止まる。
    そして皆さん、そこら辺でションベンしたりキバッタリしてます。
    俺もその辺でションベン。俺もこんな光景はカンボジア以来、久しぶりです。

    ヴィエンチャンのバスターミナルにて
    休憩中にて

     サバナケットに到着したのは良いが、またゲストハウス探しです。
    やっぱりガイドブックがあった方が楽です。まぁこれも楽しいけれども。
    トゥク・トゥクのオヤジにゲストハウスに連れてってくれと言う。

     最初に着いたのは、バンガロー風のゲストハウス。

    これは高いやろなと思い、値段を聞いてみたが、お手ごろ価格の部屋は空きがなく、高い部屋しか空いておらず、パス。
    2つ目はその近くのゲストハウスだったが、値段はお手ごろだったが、部屋を見せてもらうと、高い天井には悠々自適に虫が飛び交ってます。
    ここもパスして、3つ目のゲストハウスへ。
    部屋はキレイだったが、英語が通じないし、50,000Kipは今の経済力では、払えないのでパス。
    俺はここで役に立たないオヤジに別れを告げ、歩き出した。

    まだ夕方にもなっていないような時間なので、妥協は出来ません。
    しかし、折角、海外旅行に来ているというのに、宿探しに時間を費やすのも無駄に思える気もする。
    金さえ、あればすんなり解決する問題が、金がないばかりに、無駄骨のように、宿のはしごを繰り返す。
    「バック・パッカーって、無駄が好きやな。」なんて呟きながら、歩いていたが、ガイドブックも地図もない僕は、迷子になってしまった。
    どっちに歩いていいのかもわからない。
    もうリュックを背負って、歩くのも疲れた。

    サバナケットにて

    僕が途方に暮れていると、道端にしゃがんでいると、トゥク・トゥクの兄ちゃんが声をかけてくれた。
    ゲストハウスを探していると言うと、2,000Kipで連れて行ってやる。と言うのでトゥク・トゥクに乗った。
    兄ちゃんが案内してくれたゲストハウスは、値段も手頃でキレイ。水シャワーなのは残念やけど。OKです。
    俺は宿代の30,000Kipを払うと、手持ちのKipがほとんどなくなった。あらまぁ。

     サバナケットではタイ・バーツも普通に使うことができるが、レートが悪すぎます。
    通常は1B=190Kipだが、ここでは1B=175Kipになってしまいます。
    さらに俺が泊まっているゲストハウスでは1B=150Kipまで下がってしまいます。
    でも、もうKipがない俺はしかたなく、バーツを使い、晩飯を購入。(20B=3,500Kip)
    これでおかず一品とカオニヤ(餅米)を購入。

     当初の予定では(ラオス入国当初)ヴィエンチャンからタイのノーン・カイに入る予定だったが、ラオスにもうちょっと滞在したかったのと、ここの街の名前が気に入ったからだ。
    しかし!だ。この街にはたくさんの野良犬か飼い犬かよくわからんが、いっぱいおります。
    犬のくせに集団行動なんてとりやがる。一匹が俺に吠え出すと、あとから来るわ、来るわ。
    結局5匹の犬に囲まれた俺は、ビビリながら退散。

    こんな街、だいっ嫌いだ。俺はすっかりこの街に恐怖を抱いてしまった。
    明日この街をぶらつのが恐いです。